二人の関係が大きく動き出したのは、1986年に放送されたTBSテレビのドラマ『親子ゲーム』での共演がきっかけだった。当時、長渕剛はシンガーソングライターとしてだけでなく、俳優としてもその強烈な個性を発揮し始めていた時期である。一方、ヒロインを務めた志穂美悦子も、その確かな演技力と凛とした佇まいで多くのお茶の間を魅了していた。
長渕剛は、かつて浅田美代子との結婚生活に終止符を打っており、自身の音楽活動や表現に対する妥協なき姿勢から、私生活においても非常に鋭利な感覚を持っていたとされる。しかし、現場で共演した志穂美悦子の持つ底抜けの力強さと、周囲を包み込むような温かさに深く惹かれていった。劇中での息の合った掛け合いはそのままリアルの距離を縮め、1987年に二人は挙式。芸能界を揺るがすビッグカップルの誕生として大々的に報じられた。