七代目清元延寿太夫には、芸能の第一線で活躍する自慢の息子たちがいます。長男の清元昂洋(たかひろ)さんと、次男で歌舞伎役者としてブレイクを果たした尾上右近さん(本名・岡村研佑)です。
長男の昂洋さんは、三味線方としての類まれな才能を開花させ、宗家を音楽面から支える屋台骨へと成長。2018年には「初代清元斎寿(さいじゅ)」を襲名し、清元の演奏陣を牽引しています。
一方、次男の尾上右近さんは曾祖父である六代目尾上菊五郎の血を受け継ぎ、幼少から歌舞伎の世界に身を投じました。右近さんは役者として花形世代のトップを走るだけでなく、2018年には父・延寿太夫の前名である「三代目清元栄寿太夫(えいじゅだゆう)」を襲名。歌舞伎役者と清元の太夫という前代未聞の「二刀流」を実現させました。
歌舞伎の舞台上で、父・延寿太夫の語りに合わせて次男・右近さんが舞い、長男・斎寿さんが三味線を響かせる姿は、伝統芸能界におけるひとつの理想的な継承の形として絶賛を浴びています。