生冷凍したブロッコリーの真価を引き出すには、解凍の概念を根本から覆す必要があります。結論として、「調理前の事前解凍は一切行わず、凍ったまま加熱する」ことが鉄則です。
炒め物に使う場合は、熱したフライパンに油を引き、冷凍庫から取り出したブロッコリーを凍ったまま投入します。蓋をして中火で1分ほど蒸し焼きにした後、蓋を取って水分を強火で一気に飛ばすことで、外側は香ばしく、内側は瑞々しい歯ごたえが生まれます。スープやシチュー、味噌汁といった汁物であれば、沸騰した鍋に凍ったまま放り込むだけで、溶け出した栄養素もスープごと丸ごと摂取できます。
さらに見逃せないのが「茎(ステム)」の存在です。花蕾よりも硬い食物繊維に守られている茎は、実は花蕾以上にビタミンCが凝縮されている優秀な部位です。外側のスジ張った硬い皮を包丁で2ミリほど厚めに削ぎ落とし、内部の透き通った淡い緑色の部分を短冊切りや輪切りにして冷凍保存バッグへ入れます。生冷凍しておいた茎は、解凍後もアスパラガスに似たコリコリとした食感を失わず、きんぴらやスープの具材として最高のパフォーマンスを発揮します。