高校受験の志望校選定において、まず直面するのが学力指標です。大手受験ポータル「みんなの高校情報」などの最新データによると、和歌山県立田辺高校偏差値は53と公表されています。ただし、この単一の数値だけを見て難易度を判断するのは早計です。学校関係者や地元進学塾の分析によると、校内には中学校から進学してきた内進生と、高校入試を経て入学した外進生が在籍し、学力層の幅が広いという構造的な特徴が存在します。
かつて設置されていた理数科の系譜を引くコースや、探究活動を深化させる田辺高校自然科学科(自然科学コース)に類する教育プログラムでは、実質的な学力水準は偏差値58〜60近くに達しています。和歌山県南部の広大なエリアからトップ層の学力を持つ中学生が集うため、上位層の厚みは県内屈指です。
一般入試における田辺高校倍率は、近年の少子化傾向を受けつつも1.00倍〜1.08倍程度で安定して推移しています。定員割れを起こす公立高校が全国的に増えるなか、紀南地域の拠点校として定員を満たし続けている点は特筆すべき事実です。入試担当者や塾講師の証言によると、田辺高校合格ラインは5教科500点満点の学力検査で280点〜310点前後、内申点(調査書点)は135点満点中100点〜110点以上が安全圏の目安とされています。ただし、上位合格を狙う層は380点以上を叩き出しており、田辺高校入試難易度は数字の印象以上に入学後の競争が熾烈である点を念頭に置く必要があります。