男子バレー日本代表が世界屈指へ!大躍進の真相と歴代最強の理由

男子バレー日本代表が世界屈指へ!大躍進の真相と歴代最強の理由

男子バレー日本代表が世界屈指へ!大躍進の真相と歴代最強の理由の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

「日本人は高さとパワーで欧米に劣るため、世界では通用しない」――長年、日本のスポーツ界を覆っていたこの固定観念を、龍神NIPPONは見事に打ち破りました。チームが世界トップクラスへと躍進した背景には、偶然の産物ではない極めてロジカルな3つの構造改革が存在します。

第1の要因は、「サーブ&ブロックとパイプ攻撃(中央バックアタック)」の戦術的確立です。従来の日本バレーは、レセプション(サーブレシーブ)をきれいにセッターへ返し、両サイドへトスを散らすコンビネーションに依存していました。しかし、現代のトップカテゴリーでは時速120kmを超えるビッグサーブが飛び交います。元監督のフィリップ・ブラン氏が敷いた「返球が乱れることを前提とした超高速ハイボール・パイプ攻撃の連動システム」により、日本はブレイク(サーブ権側の連続得点)とサイドアウトの両面で世界最高水準の決定率を叩き出すチームへ変貌しました。

第2の要因は、選手個々の「心理的バウンダリー(欧米コンプレックスの完全排除)」の打破です。主将の石川祐希選手は、かつて自著やメディアの単独取材で「世界一になるためには、イタリアへ行き、彼らの高さを日常にしなければ勝負にならない」と語り、大学在学中から単身セリエAへ飛び込みました。その背中を追うように髙橋藍選手ら若手が次々と海を渡り、海外屈指の巨漢ブロッカーと対峙することを「日常」に変えたことで、国際大会特有の威圧感に飲まれるメンタル的弱点は完全に払拭されました。

第3の要因は、徹底したデータアナリティクスとアナリスト・フィジカルスタッフの分業制です。日本バレーボール協会(JVA)の公式レポートでも触れられている通り、トラッキングデータによる相手セッターの配球癖やサーバーのコース傾向のリアルタイム共有が劇的に高度化しました。感覚に頼る「根性論」を根絶し、コート上の6人全員が共通の戦術的意図を持って瞬時に連動するインテリジェンスバレーが完成したのです。

伊藤 翔太
著者

伊藤 翔太

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。