SNSや大手旅行プラットフォームの口コミ、そして現地取材で得られた登山客・旅行者の生の声を集約すると、御釜を訪れる人々が抱く「生々しい現実と感動」が浮かび上がってきます。
現地を訪れた旅行者が投稿したリアルな声には、山岳観光ならではの厳しさと歓喜が入り混じっています。
「1回目は暴風雨で看板すら見えず撤退。リベンジとなった今回、レストハウスを出た瞬間は濃い霧だったが、10分ほど待つと突如として風が雲を吹き飛ばし、巨大なエメラルドグリーンの御釜が出現した。あの瞬間の神々しさと鳥肌は一生忘れられない」(30代男性・家族旅行)
「8月の猛暑日に訪れたが、山頂は気温15度で強風が吹き荒れ、半袖では10分と立っていられなかった。羽織る上着を持ってきて心底よかった。刈田嶺神社まで少し登ると、御釜と宮城・山形両県の稜線が360度見渡せて圧巻の景色だった」(40代女性・ドライブ旅行)
展望台から標高1,758メートルの「蔵王刈田岳山頂」へは、緩やかな石段と砂利道を歩いて約10〜15分ほどで登頂可能です。山頂には古くから山岳信仰の対象とされてきた「刈田嶺神社(奥宮)」が鎮座し、神社の鳥居越しに御釜を見下ろす構図は、写真愛好家からも高い評価を集めています。
東を見下ろせば太平洋側の仙台平野や太平洋の水平線が霞み、西を向けば山形盆地と出羽三山の峰々が連なる大パノラマが展開します。御釜の窪地だけを見て帰るのではなく、わずか15分の足労を惜しまずに刈田岳山頂へ歩を進めることが、体験の密度を決定づけます。