「半グレ」という呼称は、ジャーナリストの溝口敦氏による造語であり、「半分グレている」「ヤクザ(黒)と一般人(白)の中間(グレー)」を意味する言葉として広く定着しました。伝統的な暴力団(ヤクザ)と半グレを分かつ決定的な境界線は、法的な縛りと組織構造の不可視性にあります。
指定暴力団は、代紋や組事務所を構え、親子の盃(さかずき)による強固なピラミッド型階層を維持しています。その代わり、1992年に施行された暴対法や全国の暴排条例によって、銀行口座の開設、賃貸契約、クレジットカード作成が厳格に遮断されています。これに対し、半グレは明確な組員名簿を持たず、形式上は「一般人」として生活できるため、規制の網をすり抜けて経済活動を活発化させてきました。
警察庁は2013年、暴走族の元メンバーらを主軸とする集団を「準暴力団」と正式に定義付けました。暴力団に準ずる危険な反社会的勢力として情報収集と壊滅作戦を展開してきたものの、法的な抜け穴を巧妙に突く彼らの活動形態は、年々複雑化の一途を辿っています。