地上波で放送されるテレビ番組の多くが、放送直後から「TVer」や「日テレ無料TADA!」などのプラットフォームで見逃し配信される時代にあって、スタジオジブリ作品だけは頑としてネット配信が行われていません。この点を疑問に思う読者も多いはずです。
2020年以降、スタジオジブリは海外市場向けに米動画配信大手「Netflix(米国外の約190カ国)」および米ワーナー傘下の「Max(米国)」と包括的な配信契約を締結しました。しかし、日本国内および米国の一部権利に関しては、この包括配信の対象から完全に除外されています。
その背景には、スタジオジブリ創設以来の「フィジカルメディア(DVD・Blu-ray)市場の保護」と、草創期から二人三脚でスタジオを支え、ジブリ作品の筆頭株主・出資者として機能してきた「日本テレビとの強固な信頼関係と独占的放送権」が存在します。国内で安易にサブスクリプション配信や無料見逃し配信を解禁すれば、日本テレビが誇る金曜ロードショーのキラーコンテンツとしての価値が毀損され、DVD等の長期的なパッケージ販売・レンタルビジネスにも甚大な影響を及ぼします。
したがって、2026年現在においても、金曜ロードショーのリアルタイム放送を見逃してしまった場合、TVerで後から視聴することは不可能です。どうしても今すぐ鑑賞したい場合の現実的な選択肢は、以下の3点に限られます。
- DVD・Blu-rayを購入または所有する(映像特典や制作過程の絵コンテまで網羅)
- TSUTAYA DISCASなどの宅配レンタルサービスを利用する(実店舗激減後も自宅配送で鑑賞可能)
- 次回の金曜ロードショー放送を待って録画予約を完備する