本作が単なるアクション映画にとどまらない感動を生む理由は、芹沢軍団メンバーとの濃密な関係性にあります。
脳の持病を抱えながら芹沢を支え続けるナンバー2・辰川時生(桐谷健太)、冷静沈着な参謀役の戸梶勇次(高岡蒼佑)、血気盛んな筒本将治(鈴之助)。軍団の結束を象徴する「時生の病院での手術シーン」と「屋上での決戦」がカットバックで交差する演出は、友情と覚悟の重みを観客に痛烈に印象付けました。
2026年現在のキャストの歩みを振り返ると、その豪華さはより際立ちます。小栗旬は日本映画界の牽引役としてだけでなくプロデュース分野でも存在感を示し、桐谷健太はドラマ・映画で主演を張り続け、続編『ZERO II』の漆原凌役で鮮烈な印象を残した綾野剛も日本を代表するトップ俳優へと成長しました。
そして山田孝之自身も、『闇金ウシジマくん』『全裸監督』など数々の映画代表作で怪演を重ね、名実ともに日本屈指のカメレオン俳優としての地位を確立しています。そのキャリアのターニングポイントとなったのが、まさにこの『クローズZERO』でした。