当時の『サンデー毎日』をはじめとする大衆週刊誌は、単なるゴシップ報道ではなく、若手スターの成長を追う「応援団」的な役割を果たしていた。吉永小百合の多忙ぶりを「睡眠時間3時間」と報じる記事や、浜田光夫のファンレター整理の様子を描くルポなど、今では考えられないほど踏み込んだ内容が紙面を賑わせていた。
ここから浮かび上がるのは、昭和の芸能界特有の「スター育成装置」としての構造だ。映画会社とマスコミが一体となって若手を売り出し、ファンもまた「成長を見守る」という参加型の消費行動を取っていた。吉永と浜田のコンビ人気は、単なる個人の魅力ではなく、映画産業・メディア・観客が三位一体となって生み出した共同幻想だったとも言える。