埼玉の道の駅が持つ最大の武器の一つが、豊かな農地と伝統食文化が育んだ「食のクオリティ」です。直売所に並ぶ朝採れ野菜の鮮度と価格競争力は、都心のスーパーマーケットとは一線を画しています。
深谷市周辺の直売所では、冬季を中心に糖度の高い「深谷ねぎ」が山積みにされ、開店直後から地元住民と観光客による争奪戦が繰り広げられます。また、小川町では数十年にわたる有機農業の歴史が息づいており、無農薬・減農薬で育てられた力強い味わいの根菜類や葉物野菜を目当てに、遠方から定期的に買い出しに訪れるファンが後を絶ちません。
ご当地グルメの現場実態も熱気を帯びています。秩父エリアの各駅で提供される「豚みそ丼」は、香ばしい自家製味噌ダレとジューシーな豚肉の脂が絡み合う逸品であり、一口食べれば長距離運転の疲労を吹き飛ばしてくれる力強さがあります。さらに、揚げたてホクホクのジャガイモに甘辛い味噌ダレをかけた秩父の郷土料理「みそポテト」は、手軽な食べ歩きスナックとして世代を超えて愛されています。