演芸場の楽屋や寄席の現場において、一龍斎貞鏡の評判は極めて高い評価を得ています。寄席関係者は次のように証言します。
「真打昇進披露興行の際も、楽屋裏で疲れた顔一つ見せず、常に周囲へ気配りを絶やさない姿が印象的でした。4人の母親であることを言い訳にせず、高座に上がれば圧倒的な声量と緊迫感のある修羅場(しゅらば)読みを披露する。そのプロ意識の根底には、留守を安心して任せられるご主人の存在があるのだと誰もが感じています」
また、寄席に通う観客やSNSコミュニティでも好意的な反応が大多数を占めています。「子育ての日常を枕(導入の小話)でユーモアたっぷりに語る姿に親近感を覚える」「母としての深みが加わって、古典講談の登場人物の情愛描写に涙が出た」といった声が寄せられており、家庭生活での経験が芸の説得力を一段と押し上げている様子がうかがえます。