かつての「映え」を意識した丼のブームは一巡し、現在の三角市場では「量より質」「自分好みの構成」を重視する客が増えている。名物の海鮮丼店をはじめとする名店では、刺身の枚数やネタの組み合わせを細かく指定できるカスタムオーダーが主流となった。
「ウニは甘みが強いバフンウニを少し、あとは脂の乗ったトキシラズと自家製醤油漬けのイクラを乗せてほしい」。そんな贅沢なリクエストにも、熟練の職人たちが笑顔で応えてくれる。素材の質に対するごまかしが効かないシンプルな丼だからこそ、各店の競り落としの目利きと下処理の丁寧さがダイレクトに味に表れる。