2018年5月、西城秀樹さんは急性心不全のため63歳の若さでこの世を去りました。旅立ちに際して執り行われた通夜・告別式には、多くの芸能関係者や数万人規模のファンが詰めかけ、稀代のスターの早すぎる死を悼みました。
その際、メディアが注目したのが「十朱幸代さんは姿を現すのか」という点でした。しかし、西城秀樹さんの告別式に十朱幸代さんが公に参列することはありませんでした。これには、2001年に西城さんと結婚し、二度の脳梗塞発症後も献身的に夫を支え続けた妻・木本美紀さんと3人の子どもたちに対する、十朱さんなりの最大の敬意と配慮があったと見られています。
自身の存在が余計な波紋を呼び、遺族の悲しみに影を落としてはならない――。大人の女性としての矜持と気遣いから、十朱さんは静かに自宅で祈りを捧げる選択をしました。派手なパフォーマンスを排したこの沈黙こそが、二人がかつて育んだ愛の誠実さを物語っています。