求人市場の空気を一変させた最大の要因は、慢性的な人手不足だ。少子高齢化の波が急速に押し寄せるなか、特にレジ打ちや接客、調理などを担う飲食・サービス業では、人員確保が店舗営業の生命線を握る。時給を他社より数十円高く設定した程度では、求職者の反応が得られない現実に直面している。
求人倍率の上昇に伴い、採用単価の引き上げに踏み切る動きは止まらない。株式会社リクルートが発表した三大都市圏のアルバイト・パート募集時給調査でも、平均時給は過去最高水準を更新し続けている。企業側は利益率を削ってでも人員を確保せざるを得ない背水の陣に追い込まれている。