山梨県立科学館が世代を問わず高い支持を獲得している最大の理由は、「見るだけ」にとどまらない徹底した体験型アプローチと本格的な科学水準の融合にあります。子ども向けのわかりやすい解説パネルを用意する一方で、提示されている物理現象や宇宙物理のデータは極めて本格的です。
施設の中核をなす「スペースシアター(プラネタリウム)」は、直径約20メートルの巨大ドームスクリーンを採用。高輝度光学式プラネタリウムと全天周デジタル映像システムが連動し、肉眼では捉えきれない数千万個の微光星から果てしない深宇宙の広がりまでを驚異的なリアリティで再現します。担当解説員によるライブ感あふれる星空案内は、専門的な天文学の知見にユーモアが織り交ぜられ、大人単独の来館者からも絶賛されています。
常設展示エリアは「自然」「科学技術」「地球・宇宙」「生命」などのテーマ別に構成されており、実際に装置を動かして空気の流れを可視化したり、滑車やギアの力学を体感したりできるギミックが随所に配置されています。大人が知的好奇心をくすぐられ、子どもと一緒に原理の探求に没頭してしまう仕掛けが館内全体に張り巡らされているのです。