現在地球上に生息するゾウは、大きく分けて「アフリカゾウ」「アジアゾウ」「マルミミゾウ(シンリンゾウ)」の3系統に分類されます。それぞれの生息環境に適応した結果、体格と体重には決定的な違いが生まれました。
陸上生物の中で名実ともに頂点に立つのがアフリカゾウです。サバンナという広大な乾燥地帯を移動するため骨格そのものが極めて頑丈にできており、成体オスの平均体重は5,000〜7,000kg(5〜7トン)、肩高は3〜4メートルに達します。一方、アジアの森林や草原に暮らすアジアゾウは、障害物の多い環境をすり抜けるようにやや小柄で、成体オスの平均体重は3,000〜5,000kg(3〜5トン)です。アフリカの熱帯雨林に生息するマルミミゾウはさらにコンパクトで、2〜4トン程度にとどまります。
オスメス間の体格差(性的二型)も顕著です。多くの哺乳類と同様にオスの方が大型化しますが、ゾウの場合はその格差が極めて激しく、成体オスは同種のメスに比べて1.5倍から2倍近い体重に達することも珍しくありません。