首都圏で「うどん」といえば、コシの強さを全面に押し出した讃岐うどんや、武蔵野うどんの力強い食感を思い浮かべる方が大半でしょう。そうした市場環境において、横浜市青葉区鴨志田町という緑豊かな住宅街で確固たる地位を築いているのが「釜揚げうどん 桂ちゃん」です。
桂ちゃんの核となるのは、宮崎県宮崎市にある釜揚げうどんの老舗「重乃井(しげのい)」のDNAです。重乃井といえば、プロ野球の春季キャンプで訪れる巨人軍の歴代選手・監督をはじめ、全国の著名人が足繁く通うことで知られる宮崎の至宝。その名門で長年修行を積み、本場の技と味の真髄を継承した店主が、満を持して横浜の地に構えたのが同店です。
宮崎のうどん文化は、飲んだ後の締めや日常食として古くから親しまれており、箸で持ち上げるとふわりと柔らかく、口に含むと心地よい弾力と滑らかな喉越しを持つのが特徴です。桂ちゃんの店主は、本場の製法を頑なに守りつつ、関東の水質や気候に合わせた緻密な微調整を施し、宮崎出身者すら「故郷の味そのもの、いやそれ以上」と唸らせる完成度へと昇華させました。