ランクマッチ現環境においてゲッコウガの採用率がV字回復を遂げた最大の要因は、素早さ種族値122という絶妙なポジショニングにあります。激戦区である110族(オーガポン等)や120族(マスカーニャ等)を素の状態で上回り、行動権を確実に握れる点は対面構築における大きなアドバンテージです。
第9世代開始当初は、場に出てから最初の1回しかタイプ変化が起きない仕様変更により「へんげんじざい」の大幅な弱体化が騒がれました。しかし、テラスタルシステムとの併用研究が進むにつれ、その評価は一変します。へんげんじざいで一度タイプを変えて相手の弱点技を透かしつつ、必要に応じてテラスタルで耐性を上書きする二重の耐性変化ギミックは、現環境のサイクル戦において極めて強力な対抗手段となっています。
さらに、上位帯で猛威を振るう高速特殊・物理アタッカーに対し、先制技「みずしゅりけん」による縛り性能が刺さりやすい点も見逃せません。連続攻撃による「きあいのタスキ」貫通やマルチスケイル潰しなど、環境の要所を突く性能が揃ったことで、多くの猛者たちが再びゲッコウガを構築の主軸に据え始めています。