白石由竹は、初登場時こそ「自分の利益のためなら仲間を裏切って寝返りかねない脱走囚」として描かれていました。事実、刺青の暗号を巡って土方陣営や鶴見陣営と密かに接触するなど、蝙蝠のような立ち回りを演じる場面も多々ありました。
しかし、物語が樺太編へと進むにつれ、白石の立ち位置は決定的な変化を遂げます。網走監獄の惨劇を経て杉元とアシㇼパが引き裂かれた際、白石は危険を顧みずアシㇼパに同行。キロランケや尾形百之助という油断ならない猛者たちに囲まれながらも、アシㇼパを精神的に支え続けたのは紛れもなく白石でした。
SNSやネット掲示板のファンコミュニティでは、白石の人間性を象徴するシーンとして以下のエピソードが繰り返し語り継がれています。
- 樺太での奮闘:刺客に追われる極寒の地で、幼いアシㇼパの笑顔を守るために道化を演じ続けた献身。
- キロランケとの約束:対立する立場になりながらも、旅を共にしたキロランケの最期を看取り、「アシㇼパを頼む」という遺志を胸に刻んだ義理堅さ。
- 名言「杉元に合わせる顔がねえ…」:アシㇼパを守りきれなかった際に漏らした、自身の保身よりも相棒への忠義を優先した魂の叫び。
「杉元佐一、アシㇼパ、白石由竹」という3人の関係性は、単なる利害の一致を超えた疑似家族のような信頼関係へと昇華していきました。杉元が心を許して冗談を言える唯一の男友達であり、アシㇼパにとっては頼りないながらも絶対に裏切らない兄のような存在だったのです。