料理書やレシピサイトでは「ポテトサラダやコロッケには男爵一択であり、メークインは向かない」と断言されるケースが多々見られます。しかし、これは仕上がりのテクスチャー(食感の好み)によるものであり、一概に不正解とは言えません。
実際に家庭料理やレストランの現場を調査すると、以下の住み分けがなされています。
- 王道ホクホク系ポテトサラダ:男爵芋を使用。芋の水分を飛ばしながら粗く潰し、マヨネーズを吸わせてふんわり仕上げる。
- デリ風クリーミーポテトサラダ:メークインを使用。裏ごし、あるいは完全にマッシュすることで、ダマのないシルキーでリッチな口当たりを生み出す。
水分量の多いメークインを男爵と同じ感覚でラフに潰すと、粘り気(糊化)が強く出て重たい仕上がりになりがちです。メークインでポテトサラダを作る際は、温かいうちに下味(酢やフレンチドレッシング)を馴染ませるか、薄切りにして食感を残す「ドイツ風ポテトサラダ(カルトッフェルザラート)」に仕立てるのがプロの常套手段です。