彼の名を決定的に不滅のものとしたのは、今や語り草となっている「オフ会0人事件」である。ファンとの交流を目的として意気揚々と開催されたオフ会に、誰一人として現れなかったという悲喜劇。大型商業施設のベンチで孤独にカメラを回し、「誰一人来ませんでした」と寂しげに呟くその姿は、瞬く間に切り抜かれ、ネット空間のあらゆる場所へ伝播していった。
この事件を契機に、彼は一個の配信者という枠組みを超え、日本有数のインターネット・ミームへと変貌を遂げた。彼の言葉遣い、手の動き、独特のカット割りや口癖は、ネットスラングとして定着。無数のMAD動画やパロディ作品が有志によって制作され、オリジナルの文脈から切り離された「記号」として独り歩きを始めた。孤独を晒すことで巨大なエンターテインメントへと昇華されるこの現象は、後年のコンテンツ消費のあり方を先取りしていたと言える。