SNSや知恵袋、賃貸住宅の退去立ち会い現場を取材すると、安易な和室改造によって想定外の出費に見舞われた住まい手の生々しい告白が多数寄せられています。
都内の賃貸マンションに住む20代男性は、「部屋を北欧風にしたくて、和室全面にクッションフロアを敷き詰めて2年間放置した。退去時に敷物を剥がしたら、畳が真っ黒に変色して腐食しており、原状回復費用として畳6枚分の張替え代金など約12万円を請求された」と振り返ります。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、借主の不注意や手入れ不足によるカビ・腐食は通常損耗と認められず、借主側の全額自己負担となるケースがほとんどです。
また、子どもの足音や転倒防止のために「畳の上に敷く ジョイントマット」を導入したファミリー層からも、「マットの継ぎ目からこぼれたお茶やお菓子のカスが畳の上に落ち、そこに湿気が加わってダニの温床になった」という声が目立ちます。外見はおしゃれで安全に見えても、見えない床下では衛生環境が著しく悪化しているケースが多発しています。