ツボ押しと並んで即効性が実証されているのが、迷走神経の反射を利用した物理的なセルフケアです。大人でも失敗なくできる代表的なテクニックをまとめました。
耳の穴に指を入れる「耳介迷走神経刺激法」
医学的にも報告されている非常に確実性の高い裏ワザです。外耳道(耳の穴)の皮膚には迷走神経の末梢が分布しています。両耳の穴に人差し指を少し強めに差し込み、約30秒〜1分間キープしてください。指の腹で耳の穴の前側を軽く圧迫するように意識すると、神経反射が起こり、横隔膜の痙攣がスッと収まります。
コップの反対側から水を飲む「前屈嚥下法」
ただ水を飲むのではなく、身体の姿勢を工夫することで嚥下運動と横隔膜の動きを協調させます。
- コップに冷たい水、または常温の水を1杯用意する。
- 上半身を深く前屈させ、お辞儀をするような姿勢をとる。
- コップの手前ではなく「向こう側のフチ」に下唇を当てて、少しずつ水を飲み込む。
前屈みで飲み込む動作により食道周囲の筋肉が引き伸ばされ、迷走神経に適度な刺激が加わって反射のリズムが中断されます。
限界まで息を吸い込んで止める「息止め二酸化炭素療法」
古典的な息止めも、正しいステップを踏むことで成功率が大幅に上がります。
- 限界まで大きく息を吸い込む。
- これ以上吸えない状態から、さらに「もうひと吸い」空気を肺に詰め込む。
- 喉をギュッと閉じて20秒〜30秒間息を止める。
- 限界に達したら、ゆっくりと細く長く息を吐き出す。
横隔膜が大きく押し下げられた状態で固定され、血中二酸化炭素濃度の上昇と相まって痙攣が停止します。