SNS上では、不気味な地震の連鎖に対して、かつて小松左京が描いた不朽の名作『日本沈没』の情景を重ね合わせる声も散見される。列島全体が海に沈むという事態は科学的フィクションだとしても、主要都市が壊滅し社会機能が麻痺するという意味での「沈没」は、決して空想の産物とは言い切れない。
こうした中、国民の命を預かるメディアの責任は極めて重い。NHKを筆頭とする災害報道の現場では、単に恐怖を煽るのではなく、正確なデータに基づいたリスクの周知と、パニックを防ぎながら具体的な避難行動へ繋げるための報道姿勢が厳しく問われている。溢れる情報の中から真実を見抜き、冷静に対応する知恵が求められている。