バミリとは?舞台やテレビで使われる業界用語の語源と秘密を徹底解説

バミリとは?舞台やテレビで使われる業界用語の語源と秘密を徹底解説

バミリとは?舞台やテレビで使われる業界用語の語源と秘密を徹底解説とはどんな影響があるのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

テレビ番組のスタジオや劇場の床面に貼られているビニールテープのマークを、業界内では総称して「バミリ」と呼びます。動詞形として「バミる(位置を指定してテープを貼る)」という表現も日常的に飛び交っており、制作スタッフだけでなく出演者の間でも共通言語として定着しています。

国際的なイベント用語としては、英語でMark of Position、フランス語ではMarquage de Positionと表記されますが、日本国内のエンタメ業界ではもっぱら「バミリ」の一言で通じます。この言葉のルーツを探ると、日本の伝統芸能である歌舞伎や古典演劇の世界に行き着きます。

かつて芝居の稽古や舞台設営において、役者の立ち位置や大道具の配置バランスを確認する作業を「場を見る(場見=ばみ)」と呼んでいました。舞台監督や演出家が客席側から舞台全体を俯瞰し、「場を見る」行為が名詞化し、やがてその位置に貼り付ける目印そのものを「バミリ」と呼ぶようになったのがバミリの由来場見の定説です。古くから受け継がれてきた演劇舞台裏スタッフ用語が、近代の映画撮影、テレビ放送の創成期を経て、現代の大規模コンサート現場へと引き継がれていきました。

現代のテレビ収録立ち位置指定においても、バミリは欠かせません。ひな壇バラエティ番組では、MC席との距離感、共演者同士が被らないアングル、テロップの挿入位置などを計算し尽くしたうえで、床面に綿密なテープ貼りが行われています。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。