「2022年の年末テレビ番組で、なぜガキ使・笑ってはいけないは休止となったのか?」という問いに対し、関係者の証言や当時の報道資料を総合すると、決定打となった要因は「制作現場のコンプライアンス環境の急激な変化」と「ダウンタウンをはじめとする演者のフィジカル的負荷」の2点に集約されます。
日本テレビの公式見解としては、2021年の休止時に「笑ってはいけないという大人気シリーズを一度立ち止まり、新しい笑いをお届けしたい」と説明されていました。しかし現場の制作関係者が明かした背景は、より現実的かつシビアなものでした。
2006年の『絶対に笑ってはいけない警察24時』から始まった同シリーズは、回を追うごとにスケールを拡大し、最終的には数百人のエキストラ、廃校や広大なロケ施設を貸し切った大規模撮影、24時間ぶっ通しの収録というモンスター番組へと肥大化していきました。当時50代後半を迎えていたダウンタウン(松本人志・浜田雅功)や月亭方正、ココリコ(遠藤章造・田中直樹)の肉体的な負担は限界に達しており、松本人志自身も過去の番組内やインタビューで「お尻が完全に割れてまう」「体力的にもう持たない」と幾度となく吐露していました。
そこに追い打ちをかけたのが、過密な制作スケジュールとコロナ禍以降のロケ制限です。感染対策と安全管理を徹底しながら、数十台の隠しカメラを駆使した長時間のゲリラ的笑いを成立させることは、物理的にも極めて困難な状況に追い込まれていました。