インターネット上では、「老人ホームに入る=認知症や寝たきりになった末路」という古い先入観が根強く残っています。北大路欣也の入居に関しても、「引退準備に入った」「健康状態が悪化したのではないか」と誤解される場面が散見されましたが、これらは実態と大きく乖離しています。
最大の盲点は、「要介護になってから探す施設」と「自立している元気なうちに選ぶレジデンス」の決定的な違いです。要介護状態になってからでは、本人の認知能力や体力低下により、希望に沿った施設選びが困難になります。また、人気の高級施設は待機者が多く、すぐに入居できないケースも珍しくありません。
北大路欣也のように70代前半の体力・判断力ともに万全なタイミングで入居することは、生活の質(QOL)を生涯にわたって高く維持するための「攻めの住み替え」です。自宅を売却して固定資産税や維持管理の手間を手放し、24時間の安心を買うという決断は、終活のひとつの理想形として再評価されています。