レンジ調理における最大の課題が、「白身だけが生焼けになる」「白身はカチカチなのに黄身が冷たい」という加熱ムラです。白身(卵白)と黄身(卵黄)は、凝固温度も水分含有量も異なります。卵白は約60℃から固まり始め80℃で完全に凝固しますが、卵黄は約65℃から固まり始め70℃前後でねっとりとした半熟状態になります。
また、電磁波の吸収率は脂質を含む卵黄の方が高く、普通に加熱すると中心から急激に熱が通ってしまいます。これを防ぎ、全体を均一に美しい半熟へと導くための加熱基準を以下の表にまとめました。
冷蔵庫から取り出したばかりの冷たい卵(中心温度約5〜8℃)を使用する場合と、常温に戻した卵を使用する場合では、熱の通り方に約5〜10秒の差が生じます。上記の時間は冷蔵卵を基準としています。もし加熱終了時点で白身の生っぽさが気になる場合でも、追加加熱は「10秒単位」で行うのが鉄則です。