沖縄路線の計画において、最大の不確定要素となるのが7月から10月にかけて頻発する台風襲来です。このリスク管理において、ネット上で広がる誤解と航空会社ごとの致命的な対応差を正しく理解しておく必要があります。
最大の誤解は、「どの航空会社でも欠航になれば別の便や他社便に無料で振り替えてもらえる」という思い込みです。フルサービスキャリア(ANA)とLCC(ピーチ)では、台風などの不可抗力による欠航・大幅遅延時の規約(運送約款)が根本から異なります。
ANAの場合、運航に影響が出る可能性が発表された段階(台風の進路予想円に入った時点)で、手数料なしでの「搭乗日の変更」や「羽田経由など別ルートへの振替」、あるいは「全額払い戻し」が無償で適用されます。空席があればJALなどの他社便へのエンドース(他社振替)が行われるケースもあります。
これに対し、ピーチをはじめとするLCC各社では、「自社のPeach運航便への振替」または「ピーチポイント/購入代金の払い戻し」のみに限定されます。他社便への振替手配は一切行われず、翌日以降の自社便が満席であれば数日間にわたって現地に取り残されるリスクを負うことになります。さらに、欠航に伴って発生した現地の追加宿泊費や交通費はすべて自己負担となります。夏から秋の台風シーズンに仙台ー那覇線を利用する際は、この構造的リスクを織り込んだ上でキャリアを選択しなければなりません。