「武南は部活だけの学校」という古いパブリックイメージは、現在の合格実績データを見れば完全に覆される。学校公式の進学統計によると、特進コースを中心に国公立大学への現役合格者をコンスタントに輩出し、GMARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政・学習院)の合格者総数は毎春100名を超える規模で推移している。さらに、成成明学獨國武や日東駒専レベルに至っては数百名規模の合格実績を誇る。
進学実績の内訳を精査すると、武南ならではの二面構造が浮き彫りになる。難関国公立や早慶上理、GMARCHの一般入試合格実績を牽引しているのは、大半が特進コースおよび選抜コースの一般選抜組である。一方で、同校の最大の強みと評されるのが、半世紀にわたり大学側と構築してきた信頼関係に基づく膨大な指定校推薦枠だ。
学習院大学、中央大学、法政大学、芝浦工業大学、成蹊大学、日本大学、東洋大学など、首都圏主要私立大学の指定校推薦枠を豊富に保持している。学内選考における激しい校内推薦争いでは、1年次からの定期考査の評定平均が厳密に問われる。一般選抜で果敢に上位校へ挑む特進クラスと、手堅く評定を稼いで名門私大の推薦切符を勝ち取る進学・選抜クラスという役割分担が、進路決定率の高さの背景にある。