本作の魅力を語る上で、アンディ・サムバーグの圧倒的な存在感を外すことはできない。彼が演じる主人公ロッド・キムブルは、自称プロのスタントマン。血のつながらない義父の心臓手術費用を稼ぐため、無謀なバス超えジャンプに挑むという無鉄砲な男だ。
一歩間違えればただのイタい男になりかねない役柄を、彼は狂気とピュアさが同居する唯一無二のキャラクターへと昇華させた。完璧なマスタッシュ(口髭)とチープな作業着スタイルは、一目で忘れられない強烈なインパクトを残す。彼のコミカルかつまっすぐな眼差しが、観客を異次元の爆笑へと引きずり込んでいくのだ。