もう一つの要因として、2000年代に共に日本の音楽シーンを盛り上げた他のアーティストとの「混同」が挙げられる。
例えば、Dragon AshのベーシストであるIKÜZÖNE(育三)の急逝や、ET-KINGのTENNの悲劇的な別れなど、同時代を駆け抜けたグループの訃報は音楽ファンに深い傷跡を残した。人間の記憶は曖昧なものであり、「あの頃よく聴いていたラップグループのメンバーが亡くなった」という大まかな記憶が、いつしか「RIP SLYMEのメンバーだったかもしれない」という誤解へと変換され、検索窓に入力されることでアルゴリズムがそれを「人気キーワード」として固定化してしまったのだ。