事件の影響は、NGT48の活動母体を根底から揺るがしました。新潟の地域活性化をスローガンに掲げて発足したグループにとって、自治体や地元企業との信頼関係の崩壊は致命傷となりました。
新潟県および新潟市は、グループとの広報契約やイベント起用を直ちに凍結。冠番組を持っていた地元民放テレビ局やラジオ局、大手スポンサー企業も一斉に降板・契約解除に踏み切りました。経済的な損失は数億円規模に達したと試算されています。
現場のファンコミュニティも完全に二極化しました。告発した山口真帆を支持し運営の責任を追及する層と、グループ存続を願うあまり山口側を攻撃する過激な一部ファン層との間で、SNSやネット掲示板を舞台にした泥沼の誹謗中傷合戦が常態化しました。真面目に活動していた無関係のメンバーまでもが世間の厳しい視線に晒され、精神的に追い詰められて活動辞退を余儀なくされる負の連鎖が生じたのです。
2026年以降、運営会社はAKSから「Vernalossom」へと社名を変え、NGT48の運営事業は新設された「株式会社Flora」へ譲渡されました。現在は専用劇場の警備体制を刷新し、タレントの住居管理・移動ルートの秘匿、ファンとの接触に関する厳正なガイドラインが敷かれています。しかし、かつてのような地上波全国ネットでの露出や国民的アイドルへの道は閉ざされ、地域密着型の小規模なライブ活動へと回帰したのが客観的な実態です。