「部屋の電気」と一口に言っても、消し忘れるのは天井の照明だけではありません。エアコンやテレビ、換気扇などの主要家電を一晩放置した際の実態はどうなっているのでしょうか。
まず、夏の冷房や冬の暖房で気になるエアコンのつけっぱなしですが、設定温度に達した後の安定運転時であれば消費電力は100W〜200W程度に落ち着きます。そのため、夜間の安定した室温環境下で8時間つけっぱなしにした場合の電気代は約25円〜50円程度です。「エアコン=超高額」と思われがちですが、頻繁にオン・オフを繰り返して室温を上下させるよりも、つけっぱなしの方が安く済むケースも多々あります。
次にテレビ(50V型液晶・消費電力約130W)の場合、24時間つけっぱなしにした際の電気代は約97円、一晩(8時間)で約32円です。画面を表示し続けるバックライトの電力が大きいため、照明器具よりも高めの水準となります。
意外な盲点となりやすいのが換気扇です。24時間換気システムやトイレ・浴室の換気扇は消費電力が極めて小さく(約2W〜10W程度)、1ヶ月間24時間連続で回し続けても約45円〜220円程度にしかなりません。換気扇に関しては、湿気・カビ防止やハウスダスト排出のメリットが電気代を遥かに上回るため、常時つけっぱなしにしておくのが衛生面・住宅メンテナンス面で正解と言えます。
なお、家電製品全般において見過ごせないのが待機電力の影響です。一般家庭の総消費電力量のうち、約5%は使用していない機器の待機電力が占めているとされています。こまめな主電源オフや電源タップの活用は、照明の消し忘れ対策と並ぶ重要な省エネアプローチです。