夫婦が別の道を歩んでも、親子の絆が断ち切られたわけではありません。長男の荻野貴匡氏は、かつて俳優として活動したのち、飲食プロデュースや実業の世界で確固たるキャリアを築いています。次男は現代日本画やアートのマネジメントに関わり、三男も料理人として独立。それぞれの道でプロフェッショナルとして自立を果たしました。
子供たちは両親の不調和や葛藤を間近で見守ってきたからこそ、父の常人離れした生き方と、それを長年支え抜いた母の苦労の双方を理解しています。離婚に際しても息子たちから強い反発が起きなかったのは、父親がひとりの男として、表現者として誠実に生き抜こうとする姿を認めていたからに他なりません。