情報が氾濫する中で見落とされがちなのが、「ビタミンC誘導体」と「ピュアビタミンC」の混同だ。ネット上で「VCとレチノールは一切併用できない」と語られる際、その前提条件の多くは強酸性のピュアビタミンC(アスコルビン酸)を指している。
しかし、アスコルビルリン酸ナトリウム(APS)やパルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)といったビタミンC誘導体は、肌内部の酵素によってビタミンCに変換される設計となっており、製剤自体のpHは弱酸性から中性に調整されている。つまり、誘導体を採用している製品であれば、レチノールと同じタイミングで塗布してもpHの衝突は発生しない。
「ビタミンC=すべて強酸性で危険」という短絡的なラベリングは明らかな誤解であり、自身が使用しているアイテムの全成分表示を確認することが、無用な恐怖心を払拭する第一歩となる。