華々しい栄光の裏で、シェイラはメディアによる残酷なゴシップ被害と私生活の深い哀しみを背負ってきました。その最たるものが、デビュー初期に流布された「シェイラは実は男性である」という悪質なデマです。
過労で倒れた際の入院をきっかけに、当時のタブロイド紙がセンセーショナルな虚偽報道を展開。思春期の少女にとってこの誹謗中傷は耐え難いトラウマとなりましたが、彼女は逃げることなく毅然と立ち向かい、自らの尊厳を守り抜きました。
私生活では、1973年に歌手のリンゴ(Ringo)と結婚。当時のフランスでは国民的ビッグカップルとして大々的に祝福され、1975年に一人息子のリュドヴィック(Ludovic Chancel)が誕生しました。しかし、結婚生活は長く続かず1979年に離婚に至ります。
さらに2017年、彼女を最大の悲劇が襲います。最愛の息子リュドヴィックが42歳の若さで急逝。メディアによる過熱報道や心無い詮索が渦巻くなか、彼女は深い絶望の淵に沈みましたが、ファンからの温かい祈りと音楽への揺るぎない情熱によって再び立ち上がる決意を固めました。