現在、日本各地には悲運の生涯を送ったきみちゃんを偲ぶ記念碑や銅像が建てられており、今も多くの人々が祈りを捧げています。
最も有名なスポットが、神奈川県横浜市の山下公園に佇む「赤い靴はいてた女の子像」です。1979年に建立されたこの像は、異国のアメリカではなく港の海を見つめるように腰掛けており、横浜を代表する観光シンボルとして親しまれています。
また、きみちゃんが息を引き取った東京都港区の麻布十番商店街(パティオ十番)には、1989年に「きみちゃん像」が設置されました。この像の足元にはチャリティ募金箱が設けられており、集まった浄財は日本ユニセフ協会などを通じて世界中の恵まれない子どもたちの支援に役立てられています。孤独のうちに世を去った少女の存在は、時代を経て多くの恵まれない命を救う光となっています。
その他にも、母・かよが開拓に挑んだ北海道留寿都村や小樽市、生誕の地である静岡県日本平など、全国複数の場所にモニュメントが存在し、引き裂かれた母娘の記憶を静かに今へと伝えています。