「仮面が浮く」悩みを解消!立体感と角度を操る仮面の描き方極意

「仮面が浮く」悩みを解消!立体感と角度を操る仮面の描き方極意

「仮面が浮く」悩みを解消!立体感と角度を操る仮面の描き方極意の総合ガイドをお届けします。専門的な知識が詰まっています。

一口に仮面と言っても、モチーフや時代背景によってその構造は大きく異なります。代表的な3つのスタイルについて、それぞれの設計ルールを押さえておきましょう。

① 狐面の描き方(和風モチーフ)
神聖さと妖しさを併せ持つ狐面は、額から鼻先にかけてのシャープな傾斜が特徴です。人間の鼻の位置よりも高い位置に狐の吻部(マズル)が来るため、装着時は素顔との間に大きな空間ができます。目のスリットは細長く斜め上に吊り上げ、朱色や黒の隈取模様は「仮面の曲面に沿って歪ませる」ことで、絵の具が曲面に塗られているリアルさを演出できます。

② ペストマスク構造(スチームパンク・ゴシック)
中世ヨーロッパの医師が用いたペストマスクは、長く突き出た鳥のクチバシと丸いゴーグルレンズがアイコンです。クチバシ部分は円錐に近い立体となっており、下向きに緩やかなカーブを描きます。革製であることが多いため、パーツごとの「縫い目(ステッチ)」や、レンズを固定する金属フレームのリベットを描き込むことで、ハードな質感と説得力が跳ね上がります。

③ ヴェネチアンマスクイラストと仮面舞踏会マスクデザイン
パーティーなどで用いられる仮面舞踏会マスクデザインは、優美な曲線美が命です。目元のみを覆うハーフマスクが多く、目尻に向かって羽のように広がるデザインが主流です。レースの透け感、金箔の装飾、左右非対称の羽根飾りなどを加える際は、ベースとなるマスクの硬質なシェル(土台)の立体感を崩さないよう、装飾を「表面に乗せる」意識でレイヤーを重ねていきます。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。