盆地特有の猛烈な暑さに見舞われる山形県の内陸部。農作業の合間、火を使わずに手早く作れて、畑で採れたての野菜を無駄なく消費する知恵として受け継がれてきたのが、この郷土料理の始まりである。
農林水産省が次世代へ継承すべき味を取りまとめたデータベース「うちの郷土料理」にも選定されており、地域に根づいた食文化としての価値は極めて高い。かつては県内でも家庭内消費にとどまるローカルフードだったが、『秘密のケンミンSHOW』をはじめとするメディアで紹介されるや否や、その手軽さと圧倒的な爽快感が日本全国の食卓を虜にした。
今や全国のスーパーでも夏になるとパック詰めで並ぶほどの定番となったが、やはり切りたて・和えたての手作りに勝るものはない。旬の野菜が持つ水分と香りをダイレクトに味わえる贅沢は、自家製ならではの醍醐味だ。