ゲームを「スポーツ」として公的に認めるべきか否か。長年続いてきたこの神学論争に、国際オリンピック委員会(IOC)は現実的な解を下した。伝統的なスポーツイベントにおける若年層の視聴者離れに危機感を募らせるIOCは、デジタルネイティブ世代との接点を模索し、ついに「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」の新設へと舵を切ったのだ。
しかし、そこには明確な一線が引かれている。IOCが優先的に取り組むのは、バーチャル空間で身体を動かすフィジカル系eスポーツや、暴力描写を排除した安全なシミュレーションタイトルだ。銃撃戦や直接的な戦闘を伴うシューター系タイトルと五輪精神の整合性をどう取るかについては、今なお議論の渦中にある。それでも、デジタル競技が国際的なメガイベントの正式な枠組みに組み込まれた歴史的事実は、このカルチャーの社会的地位を決定づけるマイルストーンとなった。