てんてんてん「…」の正式名称とは?2マス使う理由と入力法を徹底解剖

てんてんてん「…」の正式名称とは?2マス使う理由と入力法を徹底解剖

てんてんてん「…」の正式名称とは?2マス使う理由と入力法を徹底解剖について重要なポイントを解説いたします。専門家の見解をお届けします。

文芸作品や原稿執筆の現場において、三点リーダーには古くから受け継がれてきた厳格な三点リーダーの使い方ルールが存在します。その代表例が「三点リーダーは必ず2つ連続させて使う(……)」という原則です。

なぜ「…」を単体で使わず、あえて2つ並べるのでしょうか。三点リーダーを2つ並べる理由は、明治期に西洋文学を日本語に翻訳・翻案した際のタイポグラフィの移入に端を発します。欧文印刷において、文末の長い省略や深い沈黙を示す記号として「2倍ダッシュ(――)」や複数エリプシスが使われていた視覚効果を、全角文字主体の日本語組版で忠実に再現しようとした結果、全角2マス分のスペースを確保する慣習が生まれました。

全角1マス(3点)だけでは、前後の文字との間隔が詰まりすぎて見え、読者に「単なるインクの飛び」や「誤植」と錯覚される恐れがありました。原稿用紙のマス目ルールにおいても、1マスに1つの三点リーダーを書き込み、2マス連続して合計6つの点を打つことが商業出版の絶対的な基本ルールとして現在も指導されています。

一方、行政機関が作成する文書においては扱いが大きく異なります。文化庁が取りまとめた最新の指針等を含む公用文における省略記号のルールでは、公用文に情緒的な余韻や曖昧さを持ち込むことは原則として避けるべきとされています。そのため、公用文の本文中で三点リーダーが用いられる機会は極めて稀です。法令や通知文書において文言を中略・後略する場合は、記号の「…」ではなく「中略」「以下略」と明記するか、必要に応じて中黒(・)を3つ重ねる形式が伝統的に採られてきました。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。