ロイヤルホールディングス株式会社が下した英断の核心は、リソースの再配分にあった。低価格帯~中価格帯での過酷な価格競争に巻き込まれていた「カウボーイ家族」から撤退する一方で、グループの基幹ブランドである「ロイヤルホスト」への回帰とクオリティ向上に経営資源を集中させる選択をしたのだ。大量消費・低価格を追い求めるモデルから、質の高いサービスと価値を提供する高付加価値路線へのシフトである。
この戦略転換は結果としてグループの業績回復を力強く後押しした。かつて「カウボーイ家族」が営業していた立地の一部は、改装を経て「ロイヤルホスト」やグループの他業態へと生まれ変わっている。大衆向けの低価格ステーキ業態から脱却し、老舗としてのブランド力を活かした高単価・高満足度の店舗づくりへと舵を切った経営判断は、外食業界における成功事例として現在も高く評価されている。