幼少期からクラシックバレエに打ち込み、イギリスへのバレエ留学まで経験した彼女を襲ったのは、度重なる怪我という残酷な現実だった。夢を断念せざるを得なくなった失意の底で出会ったのが、演技の世界だったという。
芸能事務所トップコートに所属する際も、自らの足でオーディションを受け、演技学校に通い詰めた。「二世俳優」という言葉が持つ甘い響きとは無縁の場所で、基礎から泥まみれになって芝居を学んだのだ。オーディション会場では親の名前を伏せ、己の肉体と声だけで勝負を挑み続けた時代が、現在の揺るぎない演技の骨格を作った。