1971年にリリースされた代表曲「また逢う日まで」は、日本のポップス史における不滅の最高傑作として刻まれている。作詞の阿久悠と作曲の筒美京平という黄金タッグによって生み出されたこの楽曲は、洗練されたブラスアレンジと尾崎の豪快かつ繊細なボーカルが見事な化学反応を起こした。
発売直後から爆発的なヒットを記録した同曲は、第13回日本レコード大賞を受賞。さらに同年の第22回NHK紅白歌合戦でも圧巻のパフォーマンスを披露し、尾崎紀世彦の名は一躍全土に轟くこととなった。悲しみを前面に出す従来の失恋ソングとは一線を画し、旅立ちの決意を力強く歌い上げるスタイルは、当時の音楽シーンに革命をもたらしたのである。