時は流れて2026年、映像の視聴環境は完全にデジタルへと移行した。物理的なビデオテープやDVDを購入するために深夜の街道沿いへ車を走らせる必要はもうない。今やNetflixやU-NEXTをはじめとするVODサービスを通じて、あらゆるジャンルの映像コンテンツがスマホやテレビ画面で瞬時に再生される時代だ。
しかし興味深いことに、こうしたサブスクリプション全盛の現代だからこそ、昭和から平成初期にかけて形成されたアングラで熱量溢れる裏カルチャーへの再評価が高まっている。デジタルデータとは異なる「物理メディアを買い求めた当時の興奮」や「怪しげな店舗空間が持っていた熱気」は、現代の若いカルチャー層にとって一周まわって新鮮でエキゾチックな体験として捉えられているのだ。