言葉の正しい意味を探究する国語学の世界では、この「強・弱」の表現は非常に明快に整理されている。代表的な辞書の一つである『三省堂国語辞典』を引くと、「弱」は「その数に少し足りないこと」と明確に記されている。
テレビやラジオの言語解説でもおなじみの言語学者・金田一秀穂氏は、日本語における「弱」のニュアンスについて「基準となる数字を意識しつつ、そこには達していないという心理的距離感を表す便利な表現」だと語る。また、言葉の研究機関である国立国語研究所のデータを見ても、「1000円弱」を「900円台後半」と捉えるのが本来の日本語として正しいアプローチであることが裏付けられている。