当然ながら、全国の強豪校も手こまねいているわけではない。近畿地区をはじめとする各地のライバルたちは、「打倒・大阪桐蔭」を旗印に掲げ、極めて緻密なデータを駆使して挑んでくる。配球パターン徹底分析やシフトの導入など、王者に対する包囲網は年々厳しさを増す一方だ。
しかし、大阪桐蔭が真に恐ろしいのは、そうした相手の「桐蔭対策」すらも織り込み済みで試合を進める柔軟性だ。相手が裏をかこうとすれば、さらにその裏をかく戦術変更を即座に実行する。監督と選手の意思疎通の深さ、そして土壇場で見せる戦術遂行力の高さが、相手の奇策を打ち破る決定打となっている。