ネットにおける議論の特徴は、その圧倒的な「身も蓋もなさ」にある。美辞麗句を排し、本音だけでぶつかり合う空間。そこでは、長年のファンが抱く「宇宙世紀へのこだわり」も、新規ファンが好む「キャラクターの尊さ」も、すべて等しく解体される。なぜそこまで冷徹になれるのか。それは、彼らの多くが「作品を神格化しない」というスタンスを徹底しているからだ。
彼らにとって、ガンダムは崇める対象ではなく、語り合うための「共通言語」なのだ。だからこそ、どんなにシリアスな場面であっても、矛盾があれば容赦なく突っ込む。この容赦のなさが、結果として批評としての切れ味を生み出し、多くのネットユーザーを引きつける要因となっている。